任意売却のメリット
競売と任意売却との比較
任意売却は、以下の点において競売では得られないメリットがある事が分かります。
① 市場価格に近い高額売却が期待できます
競売では市場価格とはほど遠い低額で落札される傾向が強く、多額のローンが残ってしまう怖れがあります。そうなると競売後に多額の強行返済を強いられ、場合によると給料を差押えられる事もあり、その後の生活設計が困難になる可能性があります。
一方、任意売却は市場価格や相場に近い価格での売買が期待でき、債権者との話し合いにより無理のない返済計画に基づいた小額返済が可能になります。
④ 引越し代等の諸費用(余剰金)の確保が見込めます
競売では、引越し費等の請求をする事は出来ませんが、任意売却では債権者との調整次第で、引越しを選択した場合は売却代金の中からその代金等の諸費用(余剰金)が配分される可能性は高くなります。
② 引越し時期・条件・明渡し等において融通が利きます
競売では、落札されたのち不動産業者から強制的に立退きを迫られ、従わなければ不法占拠者と見なされ法的措置に出られる事もあります。
任意売却であれば、債権者との話し合いの中で、引越し時期や条件面での要望に耳を傾けてもらえます。
⑤ 精神面のダメージが少なく安心していられます
裁判所が介入する競売では、債務者の意向は反映されず強制執行の度合いが強いので、精神的ダメージも大きくなります。
一方、任意売却の場合は裁判所の介入はなく、債務者の意思で計画をたて退去出来るので、ダメージも少なく安心していられます。
③ ご近所に知れる事なくプライバシーが守れます
競売に掛けられると、裁判所の執行官等が自宅調査を始め、落札目当ての不動産業者が自宅周辺を嗅ぎ回る等、近所に知られる怖れがあります。
任意売却では通常の住み替え感覚で販売活動が行われる為、プライバシーも侵害されずに、慣れ親しんだ地域に住み続ける事が可能です。
⑥ 任意売却を行うと費用は一切かかりません
競売が決まると、落札されるまでの遅延損害金が年率14.6%掛かり続けます。そうなると、債務残高が増加する怖れがあります。
一方の任意売却では、債務者自らが費用を負担する事は一切ありません。全ての手続きにまつわる諸費用は物件の売却費用から配分されるからです。
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