住宅ローンとそれに伴う多重債務のご相談のために、香川県東かがわ市に伺いました。
住宅ローンの支払いが困難になってくると、キャッシングローン・カードローン等で何とか補ってしまうのは通常です。ご相談者のほとんどが多重債務状態になっているのが現実です。
以前は、消費者金融・信販会社系が多かったですが、昨今は銀行のカードローンが目立ってきています。
住宅ローンボーナス払いが、定年により破綻
今日のご相談者も、月々の住宅ローンの返済は9万円、しかしボーナス払いが年2回20万円ずつありました。60歳で定年後、再就職しましたが3ヵ月更新の契約の為にボーナスはなく、次第に生活が困窮してきました。
生活を豊かにするためにマイホームを購入したはずが、いつの間にか住宅ローンの返済が生活を圧迫して、消費者金融・信販会社・銀行のキャッシングローン等で返済分を借りては、キャッシングローン等の返済時には利息だけ返済するという自転車操業に陥ってしまいました。
住宅ローン以外のキャッシング等が200万円ほどとの事でした。
弁護士と債権者との間を調整しながら任意売却
こちらのご相談者は、すでに弁護士へ任意売却後の残債務の整理についてご相談されていましたので、今後は、弁護士と債権者との間で調整を行いながら、任意売却を進めて行く事になります。
ご相談者の子供の”ひきこもり”問題
さて、最近頂く相談の中で、ご相談者の「子供の引きこもり」の相談を受ける事が多くなってきました。
つい先日のニュースにもありましたが、内閣府の調査で40~64歳のひきこもり状態の人が全国に61.3万人いるとの事です。
今回の相談者のお子様も同様で、「本人が興味のある仕事へ、就職は出来ないだろうか」という相談でした。私は以前、任意売却の相談のさい微力ながら、ご相談者本人やご家族の就職のお世話をしたことがあります。
このような相談は、今後増えていくと思います。
求人企業とのマッチング
私の周りには、労働者が不足して困っている経営者の方の話を良く耳にします。必ずしも高度の専門技能が求められる職種ばかりではありません。こういった求人企業とのマッチングのお手伝いは出来ないだろうかと、瀬戸大橋を渡る帰りの車中で考えていました。
専門窓口と提携して解決する方法
今後更なる増加傾向になるであろう「大人のひきこもり」問題。
調べてみると、各自治体も相談窓口を設けています。高松市を例にとると、「ひきこもりサポーター派遣事業」「ひきこもり相談窓口」「ひきこもり当事者傾聴サロン」の3事業を設け対策を取っているようです。
行政をはじめとした専門窓口と提携を取りながら、今後相談者のご家庭の住宅ローン以外の相談にも積極的に向かい合えるように体制整備のミーティングを早速行いました。
※尚、案件の性格上、クライアント個人に関して特定できないように設定等の変更を加えています。ご了承ください。